手のしびれ
妊婦さんになるといろいろなことが起こりますね。
手のしびれもその一つ。
今まで感じたことがなかったのに・・・と妊婦さんが言います。

不安になって、産婦人科で相談するとメチコバールが処方されることが多いとか。
メチコバールとは、ビタミンB12のことで、補充することで貧血や末梢神経痛、しびれなどを改善する薬です。
貧血からくると考えて処方されるんですね。
妊娠すると血液を増やさなくてはいけないので、どちらにせよ必要なビタミンですです。
必要なビタミンですが、どんなものにも副作用があり、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、過敏症、発疹などですが、命に関わらないので比較的簡単に処方されます。
これで改善されれば良いのですが、あまり改善しないという妊婦さんがいらっしゃいます。
私の妻も妊娠中、両手がしびれて、しびれて、この薬を処方されましたが、効果は見られませんでした・・・。
さらに産科医に対策を聞くと、整形外科の受診を勧められます。
首の問題かもしれないからです。
ただ、妊娠中はレントゲン取れません・・・。
湿布もインドメタシンが胎盤通過性が知られているので使えません。

一体何をするんでしょうね?
牽引?かもしれません。
とにかく、あまり改善の見られない手のしびれですが、命に別状はないため「産めば治るよ」といわれてしまいます。
治るかもしれませんが、手がしびれているということは、使いにくく、また疲れやすいのです。
何よりも「不快」なのです。
では対処する方法はないのでしょうか?
なぜ手がしびれているのか、考えましょう。
しびれを起こすのは筋肉でも骨でもなく、神経です。
神経を伝えって、脳へと行き、しびれを感じます。
神経にはいくつか種類があります。
①運動神経:脳から筋肉へ
②感覚神経:末端から脳へ
③自律神経:脳から末端、内臓から脳へ
しびれに関するものは②の感覚神経です。
感覚神経は、圧触覚、痛覚、温覚、視覚、聴覚、嗅覚、平衡覚、味覚を指します。
しびれで問題になってくるのは、圧触覚と痛覚です。
圧触覚の神経はAβ線維といい、痛覚の神経はAδ線維とC線維の2つがあります。
太さ:Aβ線維>Aδ線維>C線維
伝導の良さ:Aβ線維>Aδ線維>C線維
伝導の速さ:Aβ線維>Aδ線維>C線維
ただし、敏感さを考えるとC線維>Aδ線維>Aβ線維となります。
痛みがとても敏感だということです。
さて、手のしびれは整形外科領域で、頸椎症、胸郭出口症候群、橈骨神経麻痺、肘部管症候群、手根管症候群などがあります。
それ以外では、脳の問題もあるかもしれません。
中枢系、脳や脊髄の問題を抱えている妊婦さんが居ないことはありません。
実際に、妊娠中に発見され、普通分娩に耐えられそうにないと判断され、帝王切開になった方もいらっしゃいます。
ただ、絶対数的には少ないと思いますので、それ以外のところで話を進めていきます。
しびれるには、まず神経に触れている「何か」を取り除かなくてはいけません!!!
その前に、手の神経のお話をしましょう。
首から始まった神経の本体から手に向かって橈骨神経、正中神経、尺骨神経、筋皮神経があります。
その神経たちは、途中で邪魔されやすい場所がいくつかあります。
その場所は、手首や肘、肩の関節周辺と靭帯や筋肉のあるところです。
それ以外にも古傷のある場所は邪魔されやすいかもしれません。
まずは、しびれが出ている場合、神経の通路が阻害されていないか確認しましょう。
徒手検査で確認することができますので、近くの整形外科や鍼灸院、接骨院に相談しましょう。
レントゲンや徒手検査で陰性であれば、構造的なトラブルではなく、機能的なトラブルを疑うため、妊娠による特有なしびれを疑います。
どこかで圧迫を受ければ起こりますが、妊娠中は太り過ぎてしまい、腕が太くなる方もいらっしゃいます。
また、乳腺が発達するのでわきの下を圧迫することもあるでしょう。
それに伴い、肩こりがひどくなるかもしれません。
妊娠により運動不足になり、首肩こりが悪化するかもしれません。
妊娠によって貧血が助長され、貧血による末梢神経障害も疑われます。
妊娠期のトラブルは、しんきゅう得意分野ですね。
私も多くの方、そして妻の治療にあたりましたが、施術をすると楽になるんです。
皆さまも近所の鍼灸院へ行かれてはいかがでしょうか?
銀のすず